なかなか思うように何度も観れてはいないのですが、福岡市に続いて北九州市でも「blank13」の上映が始まりました。「MOZU」、「図書館戦争」、ドラマでは「オリンピックの身代金」などのロケ地を思い浮かべる方が多いかもしれません。
今回足を運んだのは、小倉昭和館という小さな劇場の2号館です。
昭和館では(「高台家の人々」、「団地」の時と同様)、本編上映前に工さんのビデオメッセージが流れます。
この映画が響く人も響かない人もいるかもしれない。
自分の作品はこの劇場にマッチしているように思う。
観た人にとって特別な作品になってほしい。
大好きな小倉昭和館、また行きたい。
…などなど。
柔らかな語り口の中に、監督としての想いや熱がこもっています。
このビデオメッセージは、小倉昭和館で「blank13」を鑑賞する観客宛ての手紙のようなもの。
なんとも嬉しいサプライズですよね。
ただし、このことを劇場側が大々的にPRすることはできないとのこと(他の劇場では行われていないことなので)。でも。
館長:皆さんがSNSで広めていただくのは大丈夫です!
だそうです^^
館長の話は続きます。
作品は実話がベースになっていること。
齊藤監督が作品を「我が子」と呼び、劇場に託していること。
皆さんと一緒に「blank13」を育てていきたいと思っていること。
そして、大杉漣さんとのお別れの会で工さんと会った時のこと。
館長:齊藤監督、泣いていらして…
他にも多くの著名人が訪れていたことは、テレビでも報道された通り。
私自身、漣さんがいないことが未だに信じられません…
さて、昔ながらの雰囲気を満喫できる小倉昭和館でしたが、大げさでなくタイムトリップした心持ちになりました。
何よりこの「blank13」。
平成の映画のはずなのに、工さんの言葉通り、昭和館にとても似合っていました。
客層は、私の観た回はやや高め。男女の比率は…同じぐらいかな?ご夫婦で、という方々もいらっしゃったようです。
シネコンの大きなスクリーンで観ると、また違った感じなのですよね。これも不思議。
福岡県内では、来月から大川市でも上映が始まります。楽しみ。
今日もいい日でありますように。
*隠れ家的な映画館
映画上映の前に、館長自ら作品について語ってくださる、という体験は生まれて初めて。
待ち時間にも「『半分ノ世界』、ブルーベアハウスさんから出てます。井浦新さんが出演してますので、よかったら」と、工さんの監督作品のPR(DVDは劇場にはないそうです)。
ポスター、初めて見ました。写真撮ればよかったな…ほぼ初めてだったので、なんだか余裕がなくて。工さんのハガキもそういえば見てない💦
ちなみに、ビジュアルパンフレットも販売中でしたよ。
近くに住んでいたら、毎日でも通いたくなるだろうな。そんなほっとできる劇場でした。
館長さん、女性です。