「昼顔」、観てきました。
女性がやや多かったですが、男性の姿も思いのほか見受けられました。年配のご夫婦もいらっしゃったり。
公開からすでに2週間ということを考えると、それなりにお客さんは入っていたという印象です。
後半の衝撃はとりあえず置いといて(汗)。
全体を通して文学的というのか、叙情的というのでしょうか。
長編小説を読んでいるような感覚が、ずっとついて回るのです。
一緒に観た友人とお茶しながら「上質、とか上品、という言葉がしっくりくる映画だったよね」と、どちらからともなく、そんな話になりました。
と言っても、テーマがテーマです。どうして?と苛立つ場面もあったりします。
それでも、やはり映像がとても美しかったですね…
監督こだわりの「ホタルの生息地」。
重なる手と手。
そして海、光、風。雨さえも、ほんとに心地よくて(水辺大好き♡)
…なのですが、物語はどんどんどんどん😱
どんどん(しつこい)
わたくし、どよ〜んとなって帰ってきました…
ウディネで「客席の空気が後半で明らかに変わった」と、工さんが話していましたが、まさに。
終盤のある一連の場面で、場内がピーンとはりつめるのを感じました(初見ではない方もいらしたでしょうが)。
上海のお客様も、そうだったのかな。
物語の展開は意外性もあり、先が読めないのですよね。
とにかく不安でたまらなくなってくる…
いろんな情報は一度忘れて(いいこともそうではないことも)、できる限り先入観を体から追い出して観るのがオススメ。
美しい映像で語られる衝撃的な物語。そしてささやかな光。
でも、観た後はすっきり、とはいきません…重かったね、と映画の余韻から抜け出せないまま、駅まで友人を送って行きました。
誰の目線で観るのか、それとも傍観者でいるのか。
感じ方も、視点ひとつで大きく変化しそうな作品でした。
今日もいい日でありますように。
☆北野先生
いろんな意味で、あなたはずるい(←工さんが、という意味ではないです)。
映画を観終わった今、そんな風に思ってしまいました。