“女”を描くことに、なんて長けた方だろう。
ドラマを観てまずはそう感じました。
作者の目線がぶれないんですよね、最後まで。
女性の心は時にうつろいやすい(というより人であれば誰もが持ち合わせているものかもしれませんが)。
わけもなく誰かを傷つけたくなることも、よくわからない衝動に流されてしまうこともあります。
そんな心の機微を言葉で表現するのは難しいのだけど、情景として見事に表現されていて、だからこそ映像になった時に伝わってくるものがあるのだなと。
それは脚本の骨組みがしっかりしているからなのでしょうね…
例えば、食卓のシーン。
これはある意味怖かったです(^_^;)
美しい調度品、優しく甘い言葉が往復する家族。
もう壊れているのに、誰もが気づかないふりをしている。
一度ひびが入ればそれは静かに広がって、器が割れるか中身が染み出すか、といった事態を引き起こすのです。
ココアというタイトルから連想するものは、甘さだけではありません。
丁寧に作ろうとすれば、よくよく鍋の中で練る必要があります。
それが、まさに人生の坩堝のようでもあり。
ココア、この冬は飲みましたか?
今日もいい日でありますように。
*ひとりごと
欲を言えば、ドラマの中での工さんとまひるさんの出会いのきっかけなどがもうちょっと描かれていると面白かったかな、とも思います。
これは、ファンのわがままかな(^_^;)
そして、高校生を演じたみなさん、とても魅力的でした。
ご活躍をお祈りしています🤗